淋菌感染症

淋菌淋病は性感染症の中でも最も代表的な病気で、淋菌がその原因です。
腟性交・オーラルセックスなどの口腔(こうくう)性交・肛門性交により感染します。
男性では主に尿道、女性では子宮頸管(しきゅうけいかん)に感染します。
またオーラルセックスの増加により咽頭(いんとう:「のど」のうち、鼻から食道に続いていく部分)に感染します。
さらに肛門性交により、直腸にも感染します。

淋菌の症状

 

症状

感染すると男性では約95%の人に症状がでます。 感染機会から2日~7日後に尿道から黄色い膿が出てくるので、下着が汚れるので 「やばい!やられた!!」と思います。
また、尿道の出口が赤く腫れあがることもあり、排尿のし始めに痛みがあることが特徴的です。
はっきり症状が出て、まるで『俺は淋病だ!どうだ!まいったか!』と主張しているようです。
しかし、症状がはっきり出るから治療につながるわけです。

 

それに反して、残念なことに女性では淋菌に感染しても症状が出る人は少なく、無症状のことが多いのです。 症状が出る人は20~30%程度です。症状が出ると膿性の帯下(おりもの)、帯下の増量、 不正出血、下腹部痛、排尿痛などがあります。

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感染していることに気づかないで放置していると、男性では感染が尿道の奥の方に進み、 急性前立腺炎(きゅうせいぜんりつせんえん)になり、 高熱が出て、排尿ができなくなったりして入院することにもなりかねません。

さらに感染が精管を通じて精巣上体に進み、精巣上体炎(副睾丸炎)になると、 陰嚢が赤く腫れあがり、触ることもできなくなるほど痛みが激しく高熱がでます。
運が悪いと男性不妊症という悲惨な結末を迎え、子供ができなくなるかもしれません。
女性では、さらに恐ろしく、無症状に経過すると子宮付属器炎(卵管炎、卵巣炎)、骨盤腹膜炎へと 感染が拡がっていき、不妊症につながる恐れがでてきます。

 

また最近オーラルセックスの日常化により、淋菌が咽頭から検出される人が非常に増えています。性器が淋病になっているとその中の約30%の人が咽頭にも淋菌を持っています。
咽頭は淋菌に感染していても自覚症状はほとんどありません。まさに“口は災いのもと”といわれ『咽頭は性感染症の温床』なのです。

 

オーラルセックスをした場合は咽頭の淋菌検査も受けましょう。
最近の淋菌は耐性菌が出現してきて、治療が大変難しくなってきています!必ず専門医を受診しましょう!あなたの悩みがパートナーの悩みにならないように!

 

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